長かった梅雨もようやく明けましたね!
私の住む東海地方でも8月1日に梅雨明けとなり、
明けたその日から日中は35度以上、夜も25度を下回らない熱帯夜っぷり
8月に入ってまだ数日で身体は暑さで原型を留めないレベル
でもまぁ週間天気予報で雨マークが一つもない予報を見ると
「あぁ・・・夏が来たんだなぁ」としみじみと感じられるので
何とかこの暑さの中でも自宅に籠りっぱなしってことがないように
外に出掛けるようにはしたいところですね。
予想気温もずっと35度以上になってるので相当な気合は必要になりそうですが。
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そんな夏の到来を告げる梅雨明け宣言の前々日、
その日もいつも通り週末の天気を確認しどこに走りに行くか、
というかどこなら走れるを考えておりました。
幸いにも東海地方はどこも天気が良さそうで気温もグッと上がりそうな感じ。
連日の悪天候からの素人目でも梅雨明けだと分かるような天気の好転っぷりに
テンションも上がり結局去年は日寄って行くことを諦めた
ビーナスラインを走り美ヶ原高原まで行くライドを決行することに!
考えたルートとしては茅野市のビーナスラインの起点から白樺湖へ行き、
霧ヶ峰→美ヶ原までの絶景を楽しみ、往路は霧ヶ峰まで戻った後は
諏訪湖方面へ下り最後に立石公園から諏訪湖を眺めてやろう、というもの。
距離としては約120km、獲得標高は3,000mぐらい。
ちなみに美ヶ原までで約70km、獲得標高は2,300mぐらいになりそう。
写真撮りながらのろのろと走ることを考えたら
昼前後ぐらいには着くんじゃないかなぁ、と超適当に予想。
復路が往路よりも距離が短く登りも少ない(楽とは言わないけど)なら
自転車の乗り入れが出来なくなる山本小屋から
絶景が見られる王ヶ鼻までの徒歩コースも組み込んでしまおう!!
※片道3.6kmとか出てますが普通に4km以上の未舗装路です
ちょうど去年の夏ぐらいにも1度行こうかと思っていましたが、
その頃はまだ「えっ、2,000m以上登るとかムリでしょ」と
まだ一般人と同じ認識を持っていたので来年以降でいいやと先送りに。
で、1年経ったら獲得標高3,000mという数字に臆することなく
ついでに8km以上の自転車押し歩きという苦行まで追加してしまうとか
バカなの?ねぇこの1年で頭がどうにかなっちゃったの!?
ついでに言うとビーナスラインへ行こうとしてるのが
日光でいろは坂や霧降高原登った翌週という狂ったスケジュール
当方コロナ対策をしっかり行った上、外出をしております。
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と、言うわけで茅野市内に車を置いて6時スタートを目標に設定。
現地について準備とかの時間を考えると深夜の2時に名古屋を出発する計算!
最近こんなのばっかりな気がしますが深く考えないことにします。
走る距離が狂っていくのはローディー的にはよく見かける光景ですが、
実際のところ私生活がどんどん自転車に侵食されていく方がヤバみ感じる。
そして予定通り茅野市には5時に到着し、準備をして6時に走り出す。
市街地でも多少標高が高いとは言え多少の暑さを感じたので
おたふくインナー+アームカバー+半袖ウェアのいつもの服装で。
念のためダウンヒル時の為にウインドブレーカーは持っていく。
序盤早速走ってて気持ちいい道発見
せっかく引いたルートをガン無視しながら
「どこかで復帰できるだろ」としばらく走っていたら
見事に復帰出来そうな道が通行止めで来た道戻るハメになったり
ショートカットしようとしたらダート道に入ったりで
ビーナスラインに入る前に既にかなりの体力を使ってしまうやらかしっぷり。
というかもうスタートからずっと登ってるような気しかしない中
ようやくビーナスラインへと入り勾配10%近い坂の途中で1枚。
よし、今回は頑張らないのが目標!
生きて帰ってくる為ならいくらでも脚を着く所存ですよ!
白樺湖にコンビニがあるっぽいのでまずはそこまで登ったり下ったり。
途中まではホテルやら別送やらが立ち並ぶような道でしたが、
次第に建物がなくなり
女の神展望台、という場所へ。
いかにも山登ってる!って景色が広がってて良き良き
出発した時は雲が多かったけれど、
走ってる内に雲も少なくなって日差しが当たるようになって暑い!
「先週の日光に比べたらまぁマシ!」と自分に言い聞かせて先へ。
車の交通量も少なく木々で日陰になっている箇所も多いので
登りが続きますが体力の消耗は抑えられてる感じ。
しばらく進むと標高1760mを示す標識と一緒にスズラン峠の文字が。
サイクルラックもあるオサレなローソンで休憩。
ここから美ヶ原へ向かう場合、飲食が出来るお店は十数km毎ぐらいにありましたが
コンビニに関してはここがラストコンビニになるので補給にはお気を付けを。
白樺湖を後にして少し登ったところからぱしゃり
メロディーロードって区間があったんですよ
ここだと40km/hで走ると曲が聞こえるよ、ってやつ。
自分に登りで40km/h出すのはどう考えても不可能ですが
ちょうどいいタイミングで車が通ってくれたので耳を澄ませてみると
おー、なんかメロディーが聞こえる!でも何の曲なのか全然わからねぇ!!
後から調べてみたら「スカボロー・フェア」って曲らしいです。
知らない曲みたいですね・・・
勾配が10%を越えるような激坂はないものの
5、6%ぐらいの坂が続くので楽ではありませんが
この景色の中走れるのは冗談抜きで疲れが吹き飛ぶ!
霧ヶ峰高原とうちゃこ
ここから更にアップダウンが続く・・・
事前に調べた情報通りお店はあるので自販機でドリンク補給したり
軽食ぐらいだったら食べられるので最悪何とでもなりそう。
ただどこのお店もきのこ汁推しで持病的にきのこが食べられない自分としては
何とも言えない気持ちのままお店をスルーするハメに。
美ヶ原高原まであと4km程になって訪れた最大の関門だったのがここ!
今まではなんだかんだ登って下っての繰り返しだったので
脚を休めたりも出来たのですがこの落合の分岐からは
上を見上げるとね、道が見えるんだよ
景色で疲れが吹き飛ぶとか言いましたがゴメン、あれ嘘です普通に疲れてます
まっすぐな道が短く九十九折りが何度も襲い掛かってくる上、
美ヶ原高原へ向かう車やツーリングの団体さんが多く
なかなか脚を着いて休憩出来るスペースがないのでただ無心でペダルを回して前へ。
ふと下を見ると登ってきた道が。
最後は脚がつりそうになりながら何とか美ヶ原高原の山本小屋ふる里館へ!
お昼少しまでぐらいに着いたのでここでお昼を食べてから
王ヶ鼻までの登山をしてやろう、と何を食べてやろうか中に入ろうとしたら
本 日 お 食 事 処 は お 休 み で す
美ヶ原高原着いたー!!
— シエスタ@8月富士イチ?ビーナスライン? (@siesta_wilier) 2020年8月1日
最後の2、3kmのつづら折りがずっと10%以上の勾配で本気で死ぬかと思った...
そして昼食べようと思ったらお食事処休み!
死にます_(:3 」∠)_ pic.twitter.com/x2LQ3fuURa
死を覚悟したツイートをするとフォロワーさんから情報が!
お疲れ様です!
— ぢろう(夏休み色々走ります) (@diro) 2020年8月1日
まだ売店でワンチャン!
この先に売店がある可能性に賭けて
ビンディングシューズから持ってきた折りたたみシューズへ換装!
先程の施設から王ヶ鼻までは自転車を含めて車両通行禁止となるので
ロードバイクは推して進むことになります。
しばらく歩いたところで売店があった!助かった!!
でもおばちゃん店員によって強制的にきのこ汁セットにされてしまった!!
お、美味しかったけど名古屋に帰るまでの体調が不安になったのはここだけの話
さぁ、カロリーも多少は補充出来たのでいざ王ヶ鼻へ
ちなみに目的地は奥に見える小高い丘、ではなくそのさらに先になります
もう完全に登山だよ!
そして歩くこと1時間
4km以上の道をただひたすら歩いてついに標高2008mの王ヶ鼻に到着!
うぉー!私はやったぞぉー!!
近くにいた人に写真をお願いしたんですが
その方がたまたまローディーさんだったので少しだけおしゃべり。
「こんなところまでロードバイク推してくるとかヤバイっスよ!?」と
ここまで歩いてきてすれ違った人全員が思ったであろう事を言われましたが
この景色をロードバイクと一緒に写真撮れたのでやってよかったかな、と。
まぁ頼まれても二度とやりませんけど!!
復路は楽かと思いきや途中までは登りもあるのでやっぱりつらい。
往路と同じように1時間かけて戻り計2時間の登山終わり。
脚パンパン過ぎてしばらく休みたかったのですが、
周りの人たちが「このあと雨降るかもー」とか言ってるのが聞こえ
休憩はとらずに霧ヶ峰まで戻ることに。
ただその前にトイレ行こうと施設に入ろうとしたら飯食えるんかい
悔しいから外にあった別の売店でソフトクリーム食べてやったわ!
美ヶ原から霧ヶ峰まで進む途中、地味に登りもあって
登山した後の脚には辛過ぎて超だらだらペースに。
そしてふとサイコンを見るとセンサー系が全て繋がってなくて
体力的な疲れにプラスして精神的にも一気に疲れが押し寄せてきて超ゲンナリ。
いろいろ試したけどスピードセンサー、ハートレートセンサー、パワーメーター
どれも繋がらなくて最終的に一度サイコンの電源落とすハメに。
これやるとログが途中で途切れるからイヤなんだよなぁ・・・
ログ結合出来るとはいえどうも距離とか獲得標高の数値がおかしい気がするし。
路面状況が悪くパンクや落車の可能性もあり得るので注意した方が良さげ。
特に勾配も結構あってスピードも自然と出ちゃうからねー
諏訪湖周辺まで下ると勾配も緩やかになって路面状況もまともに。
立石公園から諏訪湖が一望出来るので1枚。
最後に諏訪姫で有名なPLUMに行ったりしてこの日のライドは終了
この後名古屋まで帰らなきゃだけど、おつかれさまでした。
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わりと思い付きで行ったビーナスラインですが、
名古屋からだとアクセスも悪くなく日帰りでも全然行けてしまうので
梅雨明けが発表された日の当日に行って正解でした。
コロナの影響で観光客が少なかったというのもあると思いますが、
美ヶ原高原手前の九十九折り区間を除けば比較的交通量も多くなく
終始自分のペースで走ることも出来ましたし、
途中で脚を着いて写真を撮ったりすることも。
天候に関しては美ヶ原高原が近付くにつれて雲が多くなってしまいましたが
雨に降られるようなこともなく、景色がまったく見えない!という
日光の二の舞三の舞にはならなかったのは本当に良かった、いやほんと。
ただ思ってた以上にアップダウンがあり体力的なこと以上に
精神的にくるものがあって想像以上に疲れたなぁ、と。
ビーナスラインを走っていると標高を示す標識が定期的にあるわけですが、
1500m~1800m間を行ったり来たりしてるのを見ると虚しさすら覚える
あと美ヶ原高原の標高が乗鞍や渋峠よりも低い2000mほどなので
気温も思ったより変化がなかったような?
ウインドブレーカーを持っていきましたが結局ダウンヒルの時も
着ることがなかったので夏場走るのであれば軽装でも大丈夫かもね!
あとさっきも書きましたが王ヶ鼻までの登山はもうやりたくねぇ!
どこがゴールか分からないままただただ歩くというのがどれだけ苦行か。
↓参加していますので宜しくお願いします^^